肩こりになると筋肉はどんな状態になるのかについて解説
首や肩にかけてガチガチになってしまう辛い肩こり。辛いですよね。
こんなにガチガチになってしまうということは、筋肉がどんな状態になっているのでしょうか?
今回の記事では、肩こりになると、筋肉がどんな状態になってしまうのかについて解説していきます。
【肩こりの時の筋肉の状態】
一般的に肩こりになると、筋肉は過剰に緊張した状態になります。
筋肉が緊張した状態になってしまうと、自分ではなかなか力を抜いてやわらかい状態に戻すことができなくなってしまいます。このような状態では、筋肉を通っている血管が押し潰された状態が続いてしまうため、血流が悪くなってしまいます。
血流が悪くなると、血管外に痛みを感じる物質が放出されてしまい、痛みを感じるようになります。
そのため、肩こりの解消のためには筋肉が緊張している状態を改善しなければなりません。
筋肉の緊張を改善させるためには、マッサージをしたり温めを行ったり、筋肉を使うように運動をしたりすることが必要です。
特にマッサージは、筋肉の走行や力の掛け方などの知識が必要になります。自分で過剰にマッサージを行なってしまうと、筋膜が炎症を起こしてしまい、いわゆる「もみ返し」の状態になることが考えられますので、注意が必要です。
できれば、資格を持った専門家を頼り、適切なマッサージ等の治療を受けることが望ましいです。
【肩こりにも種類がある】
肩こりにも種類があり、原因がない肩こりの人と、原因がある肩こりの人に分けて考えることができます。それぞれの病態により、肩周りの筋肉の状態には、違いがあることが考えられます。
〈原因がない肩こりの人〉
特に原因がないのに肩こりになってしまう人は、肩周りの筋肉が過剰に緊張している状態になっていることが考えられます。
筋肉が緊張してしまう原因としては、姿勢の悪さや運動不足、職場環境の悪さ(長時間労働や寒さなど)、ストレスなどが考えられます。
このようなことが原因で、自分では意識をしていなくても、自然と肩周りに力が入った状態が続いてしまい、力が抜けない状態となってしまいます。
ストレスがかかっている状態では、ドーパミンという物質が過剰に放出されてしまい、普段は収縮しない筋肉まで収縮してしまう状態になります。
〈原因がある肩こり〉
原因がある肩こりの場合は、首と肩関節に原因がある場合が多いです。
〈首が原因の肩こり〉
首のヘルニアや首の骨の変形、首の靭帯の肥厚などが原因となり、肩こりの症状が出ることがあります。
研究では、首に何かしらの変形や疾患があり、首の神経が圧迫された状態になると、肩こりのような症状が出る人が多いとされています。
また、首の椎間板に変形があると、肩こりのような痛みが誘発されるとしています。
加齢により、椎間板の水分量が低下してきたり、微細な損傷をしたりすることがあるため、肩こりの原因としては、確かに疑わしいものです。
椎間板が変形することにより、首の骨の動きが悪くなり、関節にも負担がかかりやすくなります。すると、さらに肩こりの症状が出やすくなることが考えられます。
〈肩関節が原因の肩こり〉
肩には様々な筋肉があり、それぞれバランスをとりながら肩を動かしています。
いわゆる四十肩や腱板損傷などの状態になってしまうと、一部の肩の筋肉に負担がかかるようになります。すると、肩こりを発症しやすくなります。
肩こりの原因になりやすい筋肉は、僧帽筋と呼ばれています。
僧帽筋は後頭部から両肩、背中にかけて菱形に広く分布する筋肉です。
研究によると、肩こりの原因筋の8割は僧帽筋と言われているほどです。僧帽筋は荷物を担ぐ時などに使用される、力がある筋肉です。力があるので様々な動作で使われやすく、酷使されることにより筋肉が硬くなりやすいといえます。
【まとめ】
今回の記事では、肩こりになると筋肉はどんな状態になるのかについて解説してきました。
肩こりになると、筋肉が過剰に緊張した状態になってしまい、血流が悪くなることにより痛みが発生するメカニズムになっています。
様々な原因で肩こりは発生しますが、力が強く使われやすい僧帽筋が原因になることが多いとされています。
肩こりの改善には、マッサージや温めなどが有効ですが、強いマッサージは筋肉を痛めてしまう可能性があるため注意が必要です。
国家資格を持つセラピストから、マッサージを受けられると良いでしょう。
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