鍼灸院にて治療を受けるだけで終わりになっていませんか。
治療だけでなく、心身のケアに働きかけてくれるので、現代社会では注目されている施術のひとつです。それでは詳しく見ていきましょう。
鍼灸治療を受けるべき人
本来、鍼灸治療を受けるべきは保険適用される症状を抱える患者さんです。神経痛、リウマチ、五十肩、腰痛、ぎっくり腰、首の捻挫の後遺症(むちうち症)などです。
しかし、先にお伝えしたように鍼灸治療としての利用だけではありません。
鍼灸の施術によって心身に作用し、ストレスまで軽減できます。
鍼灸治療のストレス緩和について
鍼灸治療にはストレスを軽減する作用があります。鍼灸治療は科学的にも証明されていて、これまでも自律神経を整えるために行なわれています。
鍼や灸をすえたことのある方なら、施術中に気持ち良くなり眠くなったり、寝落ちしてしまう経験はありませんか。これも、自律神経を整えたことによる作用です。
実際には、副交感神経が働いています。鍼灸をすえる前までは、その働きが鈍くなっていたのですが、しっかり神経にアプローチをかけたことにより過剰に働いていた交感神経を正常に戻せるのです。
結果的に、自律神経のバランスがゆっくりと整っていき、リラックスした神経物質の伝達により眠たくなるほど、気持ち良くなる状態へと導かれます。
メンタル鍼灸
気持ち良い状態をメンタル鍼灸と呼びます。「気」の消耗を補い、精気が心身に充実している状態が作り出せます。簡単にいえば、免疫力が高まった状態に導く施術です。
なお、メンタル鍼灸は一般的な治療のように体の痛みや硬さを対象としてはおらず、心身に働きかけます。ストレスフリーへと導くのが最大の特徴です。
ストレスフリーへ
体内の気の巡りが滞ると、不調や冷えの原因になります。鍼灸でその巡りを改善させると、体が温かくなり、それまで交感神経により高ぶっていた気分が落ち着きます。体の緊張も解けるので、リラックスして心地良さを感じます。
おわりに
鍼灸師による鍼灸治療は、痛みを感じさせないようにソフトケアです。しかし、症状や状態によっては、手業や治療器具を使って刺激を与える施術もあります。一人ひとりの意見を尊重しながらアプローチをかけてくれるので、さまざまなケアに役立ててみてください。